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2011年1月 1日
建設新時代の幕開けの年となるか?

 

 建設業界は厳しい冬の時代が続いている。地場有力ゼネコンの1社は、業種特性もあり、前期決算が終了するころには、今期の売上高と利益がほぼ確定できていた。受注して竣工までに時間を要するためだが、継続的に受注案件があることで、当期の見通しが立っていたのである。ところが今期は見通しが立たないそうだ。上半期の数字は読めるが、絶対的な受注不足の状況であり、下半期の売上のメドが立っていないのである。
政府の2011年度予算案における公共事業関係費は、実質前年度比5.1%減の5兆4,799億円となった。この数字からも分かるように、2011年の建設業界も厳しさが和らぐことはない。四面楚歌と言ってもいい状況である。
 ただし、こうした厳しい環境下でも着実に利益を上げているゼネコンもある。こうしたゼネコンの最大の特徴は、公共工事に依存しない体質であることだ。公共工事を受注するかしないかは別にして、民間受注で一定の利益を上げるノウハウがあるかどうかが勝ち組と負け組の差となっている。
 建設市場は今後も縮小する。一方で、依然として市場規模は巨大だ。数多くの業者が淘汰されることになるだろうが、市場に適応した業者は生き残る。建設業界は、その業界の巨大さと業者数の多さ、公共事業という特殊性があったことで、他業種では当たり前の適者生存の原理が働いてこなかった。だが、そうした時代も終わりを告げた。建設新時代は、創造性に溢れ付加価値を生み出せる業者だけしか生き残れない、当たり前の時代の幕開けでもある。


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