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2012年5月28日
地域密着で安心と信頼と笑顔を(前)~(株)九州住建 笠 籌之代表

 

 福岡県糸島市にある(株)九州住建。同社は太陽光発電の販売施工を中心にリフォーム事業を展開しており、地域に根差した企業として業績を拡大させてきた。価格の叩き合いのような不毛な争いとは違い、誠心誠意を尽くすことで得られる信頼関係が会社を支えていると笠籌之代表は語る。地域とともに生きる企業の理念を聞いた。

(聞き手:IB事業部リーダー 緒方克美)

<地域で信頼を築くこと>
 ――九州住建さんは太陽光発電の販売施工をやっていらっしゃいます。そもそも、太陽光を取り扱う動機をお話しいただけますか。

 笠籌之代表(以下、笠) 独立した当初、建物の防水工事をしていました。けれども、防水工事の市場はすでに成熟しており、工事単価も底を打っていた状態が続いていました。恥ずかしいことですが、開業初年度の売上は年間で60万円にとどまってしまいました。これでは子どもの養育や私たちの老後を考えると不安になってしまいます。そこで次の一手として、太陽光発電を始めたのです。

 ――太陽光を始める決意をなさって、順風満帆に事業は拡大していったのですか。

0525ryu_p.jpg 笠 とんでもありません。私どもが太陽光を始めた今から5年ほど前は、1kwあたり100万円もかかっていました。設置補助金も制度化されていませんでしたから、この価格でお客さまにメリットを出すことは不可能に近い状態だったのです。ですから当時は下請けとして施工のみを請けるようにしていました。けれども、これは間違いなく将来必要になる技術だと確信していましたし、そのための補助金なども出るようになると思っていましたから、待つことにしました。

 その後、価格も下がり、設置補助金もつき、お客さまにメリットを提示できるようになって、ようやく本格的に販売施工することができるようになりました。そこからは地元の方々のおかげで軌道に乗せることができました。

 ――太陽光発電はすばらしい技術ですが、一方で、市場はずいぶんと荒れてしまっているのも事実です。

 笠 そうですね。破格の販売施工をする方もたしかにいらっしゃいます。ただ、私たちにはそういったことはできません。看板を掲げて糸島でやっていくためには、信頼を得続けなければならないからです。地元に根差して地元の皆さまに喜んでいただくためには、中途半端なことはできません。安売りをしようと思うと、どうしても丁寧さを省かなくてはならなくなります。私たちはお客さまの住宅の図面を見せていただき、どれだけのパネルを載せることができるか、どれだけのメリットが予測できるかを調べてお伝えするようにしていますし、10年間のアフターサービスなどもやっております。そうすると、どうしても費用がかかってしまいます。ですから、私はお客さまに「他社の見積もりも1社でもいいですからとってみてください」とお伝えするようにしています。価格差についても、できる限りの企業努力はさせていただくようにしていますが、売りっぱなしになれば社の方針とかけ離れてしまいます。利益ではなく誠心誠意尽くすことを一番大切にしています。安心と信頼と笑顔だけが社を支えていますから、それを失うようなことだけは避けなくてはなりませんからね。

(つづく)
【文・構成:柳 茂嘉】

| (後) ≫

<COMPANY INFORMATION>
■(株)九州住建
代 表:笠 籌之
所在地:福岡県糸島市前原東1-6-3双栄ビル1F
資本金:1,000万円
TEL:092-332-1231
URL:http://q-j-k.sakura.ne.jp/

<プロフィール>
ryu_p.jpg笠 籌之(りゅう・かずゆき)
1972年、福岡市早良区に生まれる。西福岡高等学校中退後、防水工事企業に就職。共進防水の屋号を掲げて2002年に独立。07年に(株)九州住建として法人化。地域の役員を7年間務めるなど、地域活性化のためにも尽力している。



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