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2016年11月29日
困惑する福岡市 同一ルールで食い違う工事成績評定~交通局事故隠し

 

 作成過程に事故隠しの疑いが持たれている、福岡市交通局発注工事の「工事成績評定」。事故を起こした業者への減点がないことを指摘した最初の取材で、同局職員はあいまいな回答に終始。納得できない記者が向かったのは、市の公共工事においての同一ルールを採用している市財務局だった。事態を知った財務局側は・・・。

 問題の工事成績評定を巡って、はっきりした回答を出せない交通局。福岡市、福岡市水道局、福岡市交通局が統一基準である「福岡市請負工事成績評定要領」を採用していることから、交通局の不可解な判定を福岡市(財務局)に問い合わせた。それが以下のやり取りだ。


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記者:3局とも同じシステムで評定されていることは間違いないか。

財務局:要領などのシステムは、交通局も福岡市と同じ。事故報告を受けて、契約担当が事故の程度により注意や警告の措置を行うようになっている。

記者:交通局では、事故の発生を公表している。福岡市発注工事で、このような事故が起きれば、この「法令遵守―工事事故等による減点」に何らかの評価が出るということか。

財務局:通常はそうだ。契約管理課が注意や警告の措置を行ったうえで判断される。もらい事故のような場合は事故扱いとならない場合もある。元請に責任がなく、第三者に過失があるような場合は除く。

記者:この事故は公文書からも、元請責任が認められる。

財務局:元請が「脚立の撤去失念」と報告しているから、過失は認めている状況はわかる。(脚立は)作業用として、考えるのが通常だと思う。


 断言しなかったものの、福岡市財務局も交通局の判定に困惑気味なのは明らか。交通局は元請の過失を認めていながら、工事成績の減点なし。一方、財務局では減点に該当するという。同じケースで明らかにダブルスタンダード。おかしな話だ。やはり交通局は何かを隠している。財務局での取材を終え、再度交通局へ向かった。そこで、交通局職員の過失が明らかになる。

(つづく)
【東城 洋平】

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