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2012年7月30日
建築士として30年以上、仲盛昭二の生き様に見る業界の未来~協同組合建築構造調査機構
協同組合建築構造調査機構 建築士 仲盛 昭二 氏

0728_nakamori.jpg 「このままでは建設業界の未来はない」―協同組合建築構造調査機構で代表理事を務める仲盛昭二氏は、こう断言する。20代で建設の世界へ身を投じた仲盛氏は、腕一本で九州ナンバーワンの構造設計会社だったサムシング(株)を立ち上げた。そんな仲盛氏の業界30年間の人生は、喜悦と悲哀の繰り返しである。構造設計1万8,000件を手がけ、福岡市の耐震基準作成に深く関わった経験も持ち、業界の発展とともにその名を轟かせて人生も絶頂を極めた。

 しかし、「自分の経営が甘かった」として2002年9月に廃業し、構造設計士・仲盛昭二の第1の人生の幕は閉じた、はずだった。ところが05年11月、日本の耐震構造計算を根本から問い直すことになる姉歯事件で、とたんに渦中の人物となる。構造計算書偽装をめぐる国交省・福岡市との戦い、そしてエイルヴィラツインコートシティ門松駅前ウエストサイドの安全性をめぐる戦いという、2つの戦いを同時に展開することになる。

 常人であれば、この時点で業界に見切りをつけてしまうかもしれない。しかし仲盛氏は、07年4月に協同組合建築構造調査機構を設立し、不死鳥のごとくよみがえった。氏の構造設計に通底する信念とは、「真の耐震強度は1つしか存在しないはず。この最終強度を見つけることが現時点では不可能だから、百人百様の設計思想が存在する」というものだ。そのうえで、「住民の生活を常に考える」柔軟な思想を構造設計に反映させる。また勉強家の一面も持っており、超難関といわれた構造設計一級建築士免許を取得し、裁判資料は自らの言葉で主張を貫いてきた。

 こうした経験に裏打ちされた技術論では「絶対に負けない。どんな論法でも受けて立つ」のが仲盛流だ。「15年、20年前に行なった構造計算だが、今の基準に則って検証しても構造計算上の耐震強度を満たしている。行政からも安全宣言のお墨付をもらった。建築物は構造的バランスが大事であり、コンクリートや鉄筋を多くすれば安全というわけではない。マンションオーナーやエンドユーザーのために、今まで以上にコストパフォーマンスがベストな経済設計に対し、自らが経験してきた構造計算の知恵を絞っていく」―冒頭の言葉は、この仲盛氏の飽くなき建設業界への愛ゆえに発せられた、ふがいない行政、業界に対する警鐘だと受け取れる。

【大根田 康介】

<COMPANY INFORMATION>
■協同組合建築構造調査機構
代 表:仲盛 昭二
所在地:福岡市博多区竹下4-14-30
TEL:092-409-3401
E-mail:asio.fk@gmail.com
URL:http://www.asio.jp

■耐震診断、木造建築物の構造計算にも積極的に取り組んでいます。
■建物は部材が大きければ安全とは限りません。バランスの良い建物は結果として、安全で経済的な建物になります。6年間、構 造検証に関わった経験を基に、経済設計を追求しています。
■コスト面で採算が合わない物件の構造設計の見直しの相談を多数受けています。再設計の結果、工事費が減少した実績を重 ねています。工事費が減少しなかった場合、設計料を辞退することにしていますが、現在のところ、すべて実績を上げています。
■行政等との意見の相違で困っているような場合はご相談ください。
■当協同組合の活動に賛同される方の参加をお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。また、構造設計一級建築士 による法適合確認が必要な場合も、ご相談ください。

▼関連リンク
・【連載シリーズ】男・仲盛昭二、復活の序曲~構造設計"激震"の後


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